国土の技術

特許取得工法

橋桁の解体撤去工法
特許第3861100号
アーチ橋の解体撤去工法
特許第3716316号

クレーンを併用することにより、通常のケーブルエレクション工法では不可能とされた大型(重量)ブロック撤去が可能となり、工費縮減・工期短縮に有効です。また、鉄塔をアースアンカー等で固定するため、地上での施工ヤードに制約を受けません。

当社で特許を取得している工法の「橋梁撤去工事斜吊り併用クレーン工法」で施工した事例はこちらをご覧ください。

でっけぇクレーン

当社のフラッグシップ650t吊オールテレーンクレーンは、平成13年に日本で初めて輸入し、現在日本に7台ありますが、そのうちの2台を保有しています。そのままの状態では重すぎ・大きすぎて道路を走ることができません。分解して当社のトレーラーで輸送し、現地で組み立てて施工します。

皆さんが道路で見かけるクレーンは、当社では「でっけぇクレーン」の分解・組み立て用です。「でっけぇクレーン」を使う工事はもの凄い迫力!ドイツから輸入するので左ハンドル、エンジンはベンツ製です。工事が始まるとお子さんやお孫ちゃんを連れた方やクレーンマニアの方がたくさん見に来ます。

てれんくん・くれんちゃん

てれんくん
くれんちゃん

組み立ての様子(タイムラプス)

PC(プレストレストコンクリート)とは

PCとは、Prestressed Concrete(プレストレスト コンクリート)の略称です。PCは、コンクリートに鉄筋を入れて強固にした鉄筋コンクリート(RC = Reinforced Concrete)よりも丈夫なコンクリートとして発明されました。PCは耐久性に優れ、社会の基盤となる様々な建設構造物に利用されている必要不可欠な構造材料です。日本で最初にPCを利用した構造物は枕木で、現在PCがもっとも多く利用されているのが、当社が得意とする橋梁です。他にも、街中で見かける大型建築構造物やタンク、鉄道防音壁、電柱、塔などに使用されています。

PCとは、簡単に表すと「緊張材によってプレストレスを与えられたコンクリート」のことです。


緊張材
コンクリートにプレストレスを与えるために使用される、鋼等でできた高張力材料のことです。 (身近なもので言うとピアノ線です。)鉄筋の5~6倍の強度を持っています。
プレストレス
構造物(例えば、橋)の自重や、荷重(例えば、橋の上を走る自動車や列車の重さ)などによって コンクリートに生じる引張応力を打ち消す目的であらかじめ計画的にコンクリートに与える圧縮応力のことです。

プレストレスト・コンクリートの応力分布

荷重による応力度

プレストレスによる応力度

合成応力度

コンクリートの種類


①無筋コンクリート
無筋コンクリートは、圧縮に耐えられる力は強いですが、引っ張る力にめっぽう弱いです。 そのため、大きな引っ張る力(過大な荷重)が作用した場合、壊れてしまいます。

②鉄筋コンクリート(RC)
鉄筋コンクリートは、ひび割れやすい部分を鉄筋で補強しているため、大きな引っ張る力が作用しても鉄筋が抵抗し壊れることはありませんが、 コンクリートへのひび割れの発生を完全に防ぐことはできません。

③プレストレストコンクリート(PC)
プレストレストコンクリートは、あらかじめ圧縮する力(プレストレス)を与えることで、大きな引っ張る力が作用しても、 ひび割れを自由自在に制御することができます。コンクリートの最大の弱点である、ひび割れの発生を防止することができるため、 他のコンクリートよりも耐久性が高く、部材の寿命が長持ちします。

プレストレスの与え方

プレストレスの与え方には、大きく分けて2つの方法があります。

①プレテンション方式 : 緊張材をコンクリートが固まる前に引っ張る方法
緊張材をあらかじめ引っ張って(この作業を緊張と言います)おき、 それから鉄筋・型枠を組み、コンクリートを打設します。コンクリートが十分に固まってから緊張力を開放し、 伸ばされた緊張材が元に戻ろう(縮もう)とする性質を利用し、コンクリートに圧縮応力(プレストレス)を与えます。
この場合、緊張力はコンクリートと緊張材の付着により確保されます。多くの場合、設備のあるPC工場で製作されます。 PC工場からPC製品を現場まで運ぶ際には、当社の運送・重機部門が活躍します。

②ポストテンション方式 : 緊張材をコンクリートが固まった後に引っ張る方法
コンクリートを打設する前に、あらかじめシースと呼ばれる中空の薄肉管を配置しておき、コンクリートを打設します。 コンクリートが十分に固まってから、その管に緊張材を挿入し、それをジャッキとポンプという緊張装置を使用して緊張を与え、 緊張された後に定着具で止めることによってコンクリートにプレストレスを与えます。
この場合、緊張力はPC定着具により確保されます。現場での緊張作業は、ポストテンション方式がほとんどです。